アマゾンギフト券を詐取する特殊詐欺の手口

「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」という言葉が世に広がってから10年ほど経過しましたが、今もなおその被害者がなくなることはありません。

詐欺の手口にはあらゆるものがあり、ギャンブルの極秘情報もあればアダルトサイトの使用料名目など日々進化しています。

これまで詐欺の最終的な目的は被害者のお金を詐欺業者が管理している銀行口座に振り込ませるというのが常識となっていました。

現在でもお金を銀行口座に振り込ませる手口はありますが、さまざまな詐欺行為が社会問題化していくにつれ不審な動きのある銀行口座はすぐに凍結されるようになり、エクスパックなどでの郵送や現金を手渡しによる方法に変化していったのです。

しかし銀行振り込みに比べ郵送や手渡しはその場で逮捕されるリスクがある方法であり、そこで目を付けたのがamazonギフト券などの電子マネーを詐取する方法でした。

電子マネーを騙し取る手口

電子マネーを詐取する手口はこれまでの出会い系サイトや架空請求などの従来のものと内容的にはかわりませんが、最終的な部分が銀行振込から電子マネーを送る形となりました。

この電子マネーはインターネットで販売されていますが最近ではコンビニや家電量販店など日本全国どこでも購入することが可能です。

詐欺業者は巧みな話術で被害者を最寄りのコンビニなどに誘導しamazonギフト券などを購入させます。コンビニなどで購入したギフト券をどのようにして騙し取るのかといいますと、カードタイプやシートタイプのギフト券にはギフトコードと呼ばれる英数字の羅列が印字されています。

このギフトコードを携帯電話のカメラを利用し画像としてメールに添付し詐欺業者のメールアドレスに送信するように促されます。

電子ギフト券の基本的な利用方法はアカウントにギフトコードをチャージすることによって現金と同じように利用することができ、詐欺業者にとっては銀行振り込みや郵送よりも安全に資産を奪うことができるのです。

今後、amazonギフト券を代表とする電子マネーギフトが詐欺の常套手段となりつつありますがその理由はこの電子マネーの簡単に価値のあるコードをメールで移動することができる特性からであり、詐欺業者にとっては資産を詐取するのに最適な方法となってしまっているのが現状です。